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2022.12.06

「建学の精神」エッセイコンクールの表彰式を行いました

岡崎女子大学の在学生が建学の精神「自己実現と社会貢献」を身近なものとしてとらえ、学生生活における目標や支柱をより明確にできるよう“岡崎女子大学 「建学の精神」エッセイコンクール”を実施しました。
この度、入賞者が決まりましたので、お知らせします。

 

1年 小林莉奈(優秀賞)
2年 天野莉歩(佳作)、酒井日瑚(最優秀賞)
3年 岩口愛実(優秀賞)、村田恵瞳(佳作)、山田有紗(優秀賞)
4年 稲葉ひより(最優秀賞)、佐野葉月(優秀賞)

 

12月4日(日)に岡崎女子大学「建学の精神」エッセイコンクールの表彰式を行いました。最優秀賞2名、優秀賞4名、佳作2名に、賞状と賞品が授与されました。

 

【最優秀賞受賞者の「エッセイ」】を掲載します。

 

<2年 酒井 日瑚>
 岡崎女子大学の建学の精神である自己実現と社会貢献について、改めて深く考えてみることにしました。
 私の考える自己実現とは、岡崎女子大学で様々な学びを得て、夢である保育者になることです。そのために大切なことは、挑戦し、自分の目標に向かって努力を重ねることだと考えます。自己実現を達成するためには、まず自分の持っている素質や能力を理解することから始まり、そして、それらを活かす方法を知ることが重要だと考えます。ではどのように行動すれば自己実現につながるのか。私のこれまでの学生生活の経験から考えてみました。
 私は、大学進学にあたりオープンキャンパスで見たダンス部の演技に魅了され、岡崎女子大学に憧れを持ち、入学後はダンス部に入部しました。小学生時代に吹奏楽部で活動していましたが、その後、中高一貫校に通い、部活動のない環境で育ったため、体育の授業以外の運動はしてきませんでした。入部後、爪先の強度や、ジャンプのスピードなどを誉めていただくことで、今まで気にも留めていませんでしたが、運動に対する素質があると改めて実感しました。これは、新しいことに挑戦したから得られた、自分でも知らなかった資質や能力を感じる経験でした。また、ダンス部はとても熱心な部活なので、コロナ渦でありながらも感染対策に気を配り、希望を失わず、毎日しっかりと練習をしています。入部して間もない私も、先生や先輩のご指導のもと、さまざまな大会に出場させていただきました。特に今年の9月には、富山県で開催された大会にダンス部の代表として参加しました。私はダンス経験が浅いですが、「仲間と一緒に最高の作品を創作したい」「コロナで参加できなかった先輩たちの分まで頑張りたい」と、必死に努力を重ねました。技術的にできないことや自分の弱い部分と向き合わなければいけない場面もあり、その度に弱気になることもありましたが、諦めずに毎日、毎日努力を重ねました。その結果、最高位を受賞することができ、大きな目標に向かって努力し、信じることは素晴らしいことだと学びました。また、それだけでなく、日々の練習で、進行役や作品の作者を経験したり、イベントや幼稚園で踊ったりするたびに新しい発見や学びがあります。
 それらと向き合うことで、将来保育者になるという自己実現に向けて、一歩ずつ階段を登っているのだと思います。私は、自らを成長させることのできるダンス部に入部して本当によかったと実感し、あの時挑戦しようと思った自分を褒めてあげたいです。
 私は、卒業後保育の道に進みます。子どもたちに基本的な生活習慣を身につけさせ、社会生活でのルール伝え、体力や知力の向上を助け、保護者のサポートをすることが主な仕事になると思います。保育の仕事は今後も両親共働きの社会には必要不可欠な仕事であり、とてもやりがいのある仕事だと思います。なによりも子どもが大好きな私は、子どもたちと過ごす毎日が仕事になるのは大きな楽しみの一つです。保育の現場では、ダンスを子どもたちと楽しむだけでなく、目的に向かって努力すること、自分の知らなかった資質を引き出す力、大きな夢をもつことの素晴らしさを子どもたちにしっかりと伝えていきたいです。
 今、自己実現に向けて努力しているこの時間が、子どもたちの未来の自己実現につながると思うと、とても楽しみでなりません。保育者になり、働くお母さんを支え、地域の力になれる人になりたいです。そのために限りある学生生活の中で、ダンスを通して自分自身の内面を磨いていきたいと思います。
 これが、私が考える岡崎女子大学で成し遂げたい自己実現と社会貢献です。

 

<4年 稲葉 ひより>
 私が、「表現力豊かな保育者になりたい!」と夢と希望をもって入学した岡崎女子大学の学生生活も4年目となり、あと半年で終わりを迎えようとしている。そして、建学の精神エッセイコンクールに挑戦するのも、3回目を迎えた。
 入学して、半年で書いたエッセイを読み返し、大学1年生の私は、建学の精神についてこのように書いていた。『私は、初めて岡崎女子大学の建学の精神「自己実現と社会貢献」を聞いた時、たった2つの言葉だが、何か心に響くものがあり、「これから4年間、理想の自分になるために頑張るんだよ」と背中を押されたような気がした。そして、何か不安なことや挫けそうになった時、この言葉が自分を助けてくれるのではないかと感じた。そう感じた理由の1つは学部長先生からの建学の精神のお話である。学部長先生は、「本学の建学の精神は、『自己実現』と『社会貢献』です。」「皆さんには自分の頭で考え、心で感じ、言葉や行動で表現してほしい。」と力強い眼差しでお話しされた。』この文章を見て、この4年間、多くの思い出とともに、自己実現のために、様々な方との触れ合い、経験を通して、成長できたのではないかと感じる。その中で、保育者になるための知識、実習を通して技術も学ぶことができたが、人としての在り方や、人とのかかわり方も学び、身につけることができた。
 私は、入学する前も、入学してからも、責任感が強く、真面目で、やると決めたからには絶対にやる、そのためには努力を惜しまない性格である。その性格のおかげで、成績も保つことができ、部活動でも頑張り、文武両道ができていた。それを私は、嬉しく思うとともに、自分の努力の成果からなる自己実現だと感じていた。しかし、それは間違いであったと気づいた。4年生の前期、私は、体調を崩した。授業を受けることができたとしても、体の不調は続き、自律神経失調症、適応障害と診断された。はじめは、「どうして私が?今まで楽しく生活できていたのに」と悔しくて、悔しくて、仕方がなかった。しかし、周りの友達や先生、職員の方々は、みんな優しくて、温かくて、目の前が真っ暗だった私に光をあててくれた。就職活動の時も、親身になって支えてくださり、夢だった保育士になることができたり、部活動でも、支えや配慮がありながら、大きな成績を残すことができたりと、周りの支えがなければ、できなかったことが多く、感謝の気持ちでいっぱいになった。その気持ちと同時に、自己実現は、自分の力や、努力も大切だが、周りの支えや応援があるから実現できるのだと気づいた。
 これらの、経験や学びから、今後、保育士として、一人の大人として、子どもの夢や、やりたいことを全力で支え、応援できる人になりたい、子どもの自己実現を支えたいと新たな目標ができた。私が、大学でしていただいたように、なにかハンデがあっても、その子自身が無理だと思ったとしても、その子ども自身が、自信をもって、楽しく、やりたいことに夢中になれるような環境を、今度は私がつくり出し、輝く大きな未来がある子どもたちに社会貢献をしていきたいと思った。
 大学4年間で「自己実現と社会貢献」の言葉が、苦しかった自分を助けてくれたように、この先も、何か不安なことや挫けそうになった時、この言葉が自分を助けてくれると思う。そう信じて、今度は1人の保育者として新たな自己実現と社会貢献に向けて一歩ずつ、建学の精神と共に、自分のペースで歩みだしていきたい。

 

(岡崎女子大学 子ども教育学部)

 

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